個人事業主の棚卸し・在庫の確定申告【2026年版】
期末在庫の計上方法と仕訳
商品・材料の在庫がある個人事業主は、年末に棚卸しを行い期末在庫を損益計算書に計上する必要があります。棚卸しをしないと利益が正しく計算されず、過大な経費計上になります。
まず確認:棚卸しが必要な事業者
棚卸しが必要な業種
- 物品販売業(小売・卸売)
- 製造業・加工業
- 飲食業(食材在庫)
- ハンドメイド・クラフト販売
棚卸し不要な業種
- コンサルタント・コーチング
- ライター・デザイナー
- プログラマー・エンジニア
- その他サービス業(在庫なし)
棚卸しの流れ
12月31日時点の在庫を数える
倉庫・事務所にある商品・材料・仕掛品の数量を実際に確認します。「棚卸し表」に品名・数量・単価を記録します。
期末在庫の金額を計算する
数量×単価で期末在庫の合計金額を算出します。単価は「最終仕入原価法」(最後に仕入れた価格)で計算するのが一般的です。
損益計算書の「期末棚卸高」に記入
青色申告決算書の損益計算書「仕入」欄の「期末棚卸高」に金額を記入します。売上原価=期首棚卸高+仕入金額-期末棚卸高 で計算されます。
売上原価の計算式
売上原価 = 期首棚卸高 + 当期仕入高 − 期末棚卸高
例:期首在庫¥100,000、当期仕入¥500,000、期末在庫¥80,000の場合
売上原価 = ¥100,000 + ¥500,000 − ¥80,000 = ¥520,000
期末在庫が大きいほど売上原価が減り、利益が増えます(=課税対象が増える)
よくある質問
棚卸しをしなかった場合どうなりますか?
棚卸しをしないと期末在庫が「ゼロ」として計算され、売上原価が実際より大きく計上されます。利益が少なくなって節税になるように見えますが、これは正確な帳簿ではなく、税務調査で問題になる可能性があります。
棚卸し表はどのくらい保存すればいいですか?
青色申告の場合、棚卸し表は7年間保存が義務です。実地棚卸しの記録(数量・品名・単価)を保存しておきましょう。
棚卸しをしなかった場合どうなりますか?
期末在庫がゼロとして計算され、売上原価が実際より大きくなります。見かけ上の利益が減って節税になるように見えますが、正確な帳簿ではなく税務調査で問題になる可能性があります。
棚卸し資産の評価方法は何を選べばいいですか?
届け出なければ「最終仕入原価法」が適用されます(最後に仕入れた価格で評価)。計算が簡単なため多くの個人事業主が使います。変更したい場合は税務署への届出が必要です。
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あおい
ひとり青色 開発者
法務関係の仕事をしながら副業を始め、確定申告が必要になったことをきっかけに青色申告ソフトを自作。月額制ソフトの年間コストに疑問を持ち、買い切り型の「ひとり青色」を開発・公開。