ひとり青色
無料で試す
経費・仕訳 2026年4月更新

個人事業主の立替経費の仕訳・処理方法【事業主貸・事業主借の使い方】

個人口座やプライベートカードで事業経費を払ったとき、どう帳簿に記録すればいいか解説します。「事業主借」「事業主貸」という科目を使うことで正しく処理できます。

個人事業主特有の勘定科目:事業主借・事業主貸

事業主借(じぎょうぬしかり)

事業主(自分)が事業にお金を入れた・立て替えた場合に使う科目。貸方(右側)に記入。

事業主貸(じぎょうぬしかし)

事業から個人的な用途でお金を出した場合に使う科目。借方(左側)に記入。

ケース別:立替経費の仕訳例

ケース①:個人の現金で書籍3,000円を購入(仕事用)

借方金額貸方金額
新聞図書費3,000事業主借3,000

個人の財布からお金が出た → 事業主借(自分が立て替えた)

ケース②:プライベートクレジットカードで消耗品5,000円を購入

借方金額貸方金額
消耗品費5,000事業主借5,000

カードの引き落としは個人口座から → 事業主借

ケース③:事業口座から個人の生活費として5万円引き出した

借方金額貸方金額
事業主貸50,000普通預金50,000

事業から個人へお金が出た → 事業主貸(経費ではない)

ケース④:個人カードのスマホ代1万円を、事業6割で按分して計上

借方金額貸方金額
通信費6,000事業主借6,000

家事按分する場合は事業使用分のみ計上。個人払いなので相手科目は事業主借(→家事按分の記事

ケース⑤:交通系IC(個人のSuica)で電車代1,200円を支払い

借方金額貸方金額
旅費交通費1,200事業主借1,200

チャージ時ではなく「利用日・利用額」で計上するのが原則。個人のSuicaなら事業主借

立替経費でやりがちな間違い

引き落とし日に経費計上する:個人カードの場合、経費は購入日に計上し相手科目は事業主借。引き落とし日には何も記帳しません(二重計上の原因になります)。
事業主貸と事業主借を逆にする:「自分が事業に入れた=事業主借(貸方)」「事業から自分に出した=事業主貸(借方)」。迷ったら『借りは右(貸方)』と覚えます。
生活費の引き出しを経費にする:事業口座から生活費を出すのは経費ではなく事業主貸。所得は減りません。

よくある質問

プライベートのクレジットカードで払った経費は経費にできますか?

できます。事業のための支出であれば、支払いに使ったカードや財布が個人のものでも経費になります。仕訳は「経費科目 / 事業主借」で、事業主が立て替えたものとして処理します。

クレジットカードの引き落とし日と購入日、どちらで記帳しますか?

発生主義では購入日(利用日)で経費を計上します。個人カードで払った場合は相手科目を「事業主借」にすれば、引き落とし日の記帳は不要です。事業用カードの場合は購入日に「未払金」、引き落とし日に「未払金 / 普通預金」で処理します。

立て替えた経費を後から事業用口座で自分に精算してもいいですか?

精算できます。精算時は「事業主借 / 普通預金」で戻します。ただし精算しなくても、事業主借の残高は年末に元入金へ振り替わるため、無理に精算する必要はありません。

事業用口座・カードを作るとラクになる

事業専用口座・カードを作れば「事業主借」の仕訳が不要に

事業用の銀行口座とクレジットカードを別途作ると、プライベートと事業の分離が明確になり、立替仕訳が大幅に減ります。開業したら早めに作ることをおすすめします。

立替経費の仕訳もひとり青色で簡単に

勘定科目のサジェストで事業主借・事業主貸を簡単入力。帳簿が自動で整います。

無料で試す(ブラウザ版・登録不要)

関連記事

あおい

あおい

ひとり青色 開発者

法務関係の仕事をしながら副業を始め、確定申告が必要になったことをきっかけに青色申告ソフトを自作。月額制ソフトの年間コストに疑問を持ち、買い切り型の「ひとり青色」を開発・公開。