個人事業主・フリーランスの交通費を経費にする方法【2026年版】
電車・タクシー・ガソリン代
取引先への移動、打ち合わせへの電車代、出張のガソリン代——これらは事業に必要な支出として経費に計上できます。正しく経費にすることで課税所得が減り、所得税・住民税の節税につながります。このページでは交通費の経費計上ルールと帳簿への記入方法を解説します。
交通費の勘定科目
旅費交通費(勘定科目)
- 交通費は「旅費交通費」として計上するのが一般的です
- 出張の宿泊費も旅費交通費に含めることが多い
- ガソリン代は「旅費交通費」または「車両費」のどちらでもOK(一貫していれば可)
- 有料道路(高速代)は旅費交通費
経費にできる交通費・できない交通費
| 種類 | 経費OK | 条件・注意点 |
|---|---|---|
| 取引先・打ち合わせへの電車・バス代 | ○ | ICカード履歴または領収書を保存 |
| セミナー・研修への交通費 | ○ | 事業との関連性を明確に(研修費と一緒に記録) |
| 銀行・郵便局・税務署への交通費 | ○ | 事業用手続きの場合 |
| 事業目的のタクシー代 | ○ | 領収書必須・目的をメモ |
| 事業目的のガソリン代・高速代 | ○ | プライベート兼用なら按分が必要 |
| 出張の宿泊費・新幹線代 | ○ | 旅費交通費として計上(領収書保存) |
| プライベートの旅行・帰省 | × | 事業との関連がない移動は不可 |
| 個人事業主の「通勤費」(自宅↔事務所) | △ | 自宅=事務所なら全額可。別途事務所がある場合は不可 |
自家用車の按分計算
自家用車をプライベートと事業の両方で使っている場合、事業使用割合に応じて按分して経費計上します。
按分の計算例
按分の根拠になる記録
- 走行記録ノート(日付・出発地・目的地・走行距離・目的)
- カーナビの履歴・Googleマップの移動履歴
- 取引先の訪問記録・打ち合わせメモ
車に関わる経費一覧(按分後)
| 費用の種類 | 勘定科目 | 備考 |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 旅費交通費 / 車両費 | 按分が必要 |
| 有料道路(高速・駐車場) | 旅費交通費 | 事業目的の分のみ・按分 |
| 自動車保険料 | 損害保険料 / 車両費 | 按分が必要 |
| 車検代・整備費 | 車両費 | 按分が必要 |
| 自動車税 | 租税公課 | 按分が必要 |
ICカード(Suica・ICOCA等)の経費計上方法
定期的に利用履歴を確認・保存する
ICカードの利用履歴は端末でなければ過去一定期間しか確認できません。スマートフォンアプリで月次でエクスポートするか、駅の機械で印刷して保存します。
事業目的の移動に印をつける
履歴をエクスポートしたら、事業目的の移動に印をつけてExcelやメモで管理します。「○○社打ち合わせ」「セミナー参加」など目的もメモしておきましょう。
帳簿に「旅費交通費」として記入
事業目的分の合計金額を旅費交通費として月次で計上します。ICカードのチャージ時点ではなく、利用した時点で計上するのが正確です。
よくある質問
自転車・バイクの費用は経費にできますか?
事業目的に使用した場合は経費にできます。バイクの場合はガソリン代・任意保険料・車検代・自動車税などが対象です。自転車は修理費・パーツ代などが経費になります。プライベートとの兼用なら走行距離などで按分します。
交通費の領収書をもらい忘れた場合はどうすればいいですか?
ICカード利用履歴・バスのカード明細・クレジットカード明細で代用できます。現金で乗った場合は「出金伝票」に日付・金額・目的地・目的を記入して自分で作成することも認められています(税務調査では説明できるよう記録を残すことが重要です)。
自宅から直接取引先に移動する場合も経費になりますか?
はい。個人事業主の場合、自宅を事業所とするケースが多く、自宅から取引先への移動は「旅費交通費」として全額経費にできます。会社員と違い「通勤費」という概念はなく、事業目的であれば自宅発の交通費も経費になります。
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あおい
ひとり青色 開発者
法務関係の仕事をしながら副業を始め、確定申告が必要になったことをきっかけに青色申告ソフトを自作。月額制ソフトの年間コストに疑問を持ち、買い切り型の「ひとり青色」を開発・公開。