確定申告の所得税はどう払う?
納付方法6つと納付額の確認・期限【2026年版】
確定申告は「申告書を出して終わり」ではありません。算出された所得税は自分で納付する必要があり、納付書は基本的に送られてきません。「いつ・いくら・どうやって払うのか」を、納付額の確認方法から6つの納付手段、振替納税の引き落とし日、払えないときの対処までまとめて解説します。
まず大前提:所得税は「自分で納める」
所得税は申告納税方式——自分で税額を計算し、自分で納める税金です。会社員の源泉徴収(給与天引き)と違い、税務署から「これを払ってください」という納付書は原則届きません(とくにe-Tax申告者には郵送されません)。「通知が来ないから払わなくていい」と誤解して期限を過ぎると、延滞税がかかります。
「国税の納付通知はいつ届く?」への答え
確定申告分の所得税には、納付を促す通知書は届きません。例外は予定納税がある人で、その場合のみ6月中旬頃に「予定納税額の通知書」が郵送されます(→予定納税とは)。通常の確定申告の納付は、自分で期限までに動く必要があります。
① 納付額の確認方法
確定申告書 第一表の「納める税金」㊿の欄
右下にある「納める税金」の金額が、納付すべき所得税額です。ここがマイナス(還付)なら納付は不要で、逆に戻ってきます。
e-Taxのメッセージボックス「受信通知」
電子申告後に届く受信通知に納付額が表示され、そのままダイレクト納付・ネットバンキングへ進めます。
会計ソフトの算出額
ソフトで申告書を作成した場合、計算された納税額がそのまま納付額です。所得税の計算方法も参考に。
② 納付期限(2026年)
| 税目 | 納付期限(原則) |
|---|---|
| 所得税 | 3月15日(土日祝なら翌平日)=確定申告期限と同じ |
| 消費税(課税事業者) | 3月31日(土日祝なら翌平日) |
| 予定納税 | 第1期 7月・第2期 11月 |
期限を過ぎると延滞税が日割りで加算されます。間に合わない場合の対処は確定申告の期限を過ぎたらを参照してください。
③ 納付方法6つを比較
| 方法 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|
| 振替納税(口座振替) | 無料 | 一度登録すれば毎年自動。引き落としが約1か月後で実質的に支払いが先延ばしに |
| ダイレクト納付(e-Tax) | 無料 | e-Taxから口座引き落とし。即時または期日指定。事前に届出が必要 |
| ネットバンキング(e-Tax) | 無料 | インターネットバンキングやATMから納付 |
| クレジットカード | 自己負担あり | 「国税クレジットカードお支払サイト」から。決済手数料がかかる(金額に応じ増加) |
| スマホアプリ納付 | 無料 | PayPay等のPay系で納付。1回30万円まで |
| コンビニ(QRコード) | 無料 | 作成したQRコードでコンビニ納付。30万円まで |
迷ったら「振替納税」が無難
手数料無料・一度の登録で毎年自動・引き落としが約1か月後(資金繰りに余裕)と三拍子そろっています。毎年確定申告する個人事業主なら、初回に登録しておくのがおすすめです。クレカ納付は手数料がかかるため、ポイント還元と手数料を比べて判断しましょう。
④ 振替納税の引き落とし日(いつ払う?)
振替納税は、納付期限当日ではなく約1か月後にまとめて口座から引き落としされます。例年の振替日の目安は次のとおりです。
- 所得税:4月20日前後(その年により変動)
- 消費税:4月下旬頃
引き落とし日の事前通知は基本的に届きません。振替日に口座残高が不足していると引き落とせず、延滞税の対象になります。3月に申告したら「4月下旬に引き落とし」と覚えて、残高を確保しておきましょう。
⑤ 納付額を払えないとき
延納(半分を先に、残りを5月末まで)
所得税は、納期限までに2分の1以上を納付すれば、残りの納付を5月31日まで延長できます(延納)。残額には利子税がかかります。申告書の「延納の届出」欄に記入して申請します。
納税の猶予
災害・病気・事業の著しい損失など一定の事情があれば、税務署に申請して納税を猶予してもらえる制度があります。まずは所轄の税務署に相談を。
そもそも納税資金が毎年苦しい場合は、資金繰り・キャッシュフロー管理で「納税用に利益の一部を取り分ける」習慣をつけるのが根本対策です。
よくある質問
確定申告の納付額はどこで確認できますか?
確定申告書 第一表の右側「納める税金」(㊿の欄)に記載された金額が納付すべき所得税額です。e-Taxで申告した場合は、申告後にメッセージボックスへ届く「受信通知(納付情報)」でも確認でき、そのままダイレクト納付やネットバンキングに進めます。会計ソフトで申告書を作成した場合は、ソフトが算出した納税額がそのまま納付額です。
所得税の納付書は税務署から送られてきますか?
原則として送られてきません。所得税は自分で納付額を確認し、自主的に納める「申告納税」方式です。とくにe-Taxで申告した人には納付書は郵送されません。窓口で納付書を使って払いたい場合は、税務署で納付書を入手する必要があります。一度「振替納税」を登録しておけば、以降は口座から自動引き落としになり、納付し忘れを防げます。
振替納税の口座引き落としはいつですか?
振替納税を選ぶと、所得税は確定申告の納付期限より約1か月後(例年4月20日前後)に口座から自動で引き落とされます。消費税はさらに後の4月下旬頃です。引き落とし日の事前通知は基本的に届かないため、振替日に残高不足にならないよう注意してください。残高不足で引き落とせないと延滞税の対象になります。
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あおい
ひとり青色 開発者
法務関係の仕事をしながら副業を始め、確定申告が必要になったことをきっかけに青色申告ソフトを自作。月額制ソフトの年間コストに疑問を持ち、買い切り型の「ひとり青色」を開発・公開。